HSPを自覚している方は、どうやって気づきましたか?
私は、人からきかっけをもらってHSPという概念にたどり着きました。
今回は自己紹介もかねて、その経緯を書いていきます。
もくじ
大勢でのワークショップ+ファシリテーターという苦痛
大学時代、今で言うブラックゼミ(研究室)に所属し、それなりに忙しく過ごしていました。
3年生の冬、研究室の学生主催で、ある自治体の協力のもと青年会議所・地銀・公募の有志の方々と約60人規模のワークショップを行うことになり、私は朝から夕方までファシリテーターを務めました。
正直に言ってファシリテーターは本当に苦手でした笑
見知った人たちとのディスカッションもまともにできないのに、知らない年上の方々を相手にうまく導いて時間内に結果を出すというハードルがエベレスト並みの技術を要求されているように感じました。
複数のグループに分かれてディスカッションが行われるため、主催者側の研究室の学生何名かが各々のグループでファシリテーターをを務めます。
人数がさほど多くない研究室だったので、明らかに向いていない私もやらざるを得ない状況でした。
終わってみれば私のグループは燦燦たる結果で、申し訳なさと、体力・精神の消耗が限界にきていましたが、ワークショップの後に行われる懇親会には出席しなければという謎の義務感から、懇親会の会場へ移動しました。
さらにハイテンションな懇親会という三重苦
おしゃれな薄暗いお店で、立食式の懇親会でした。
社会人の男性が半数以上を占める会場は大盛り上がりで、声を張り上げないと会話もできないような状況です。
正直もうワークショップで二週間分くらい喋ったから誰とも話したくない・・・という状態だったので、同じ研究室の女の子数人と端っこの方でウーロン茶を飲んでました笑
早く帰りたい・・・
するとその時、以前から少しだけ面識のあった研究室のOBの方がさりげなく話かけてきてくれた(その人との会話はとても楽しかった覚えがあった)ので、応じて多少静かな場所に移動して話をしました。
帰らなくてよかった 転機となったOBの方との会話
ワークショップでもすごく消耗しちゃいました。
肩身狭い思いはしなくていいんじゃないかな。
内向的なのは悪いことじゃないよ。
ん??私って内向的だったのか??
驚くべきことに、当時はまだ自覚がありませんでした。
これまでの振る舞いを見てくれていた方だったからこそ言ってくれたのだと思います。
内向的な人にしかできないこともある。
そういって紹介してくれたのが、
スーザン・ケイン著の『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』です。
実際そのOBの方は地銀で数年間営業周りをした後、研究部門に配属になり、データ分析を行っていました。現在は、お名前で検索するとヒットするくらいその界隈で活躍されています。
その時は、私って内向型だったんだ…!という衝撃と、こういう性格でも向いてる仕事にありつける可能性があるんだという希望で頭がいっぱいになっていました。
『内向型人間の時代』を読み進めると見えてきたもの
翌週大学図書館でさっそく本を借りて水を得た魚のように読み進めました。
するとまあまあ社交的なほ方だと勘違いするほど無意識に抑え込んでいた自分の特徴が浮かび上がってきました。
一対一の会話が好き、話すよりも聞く方が得意、一人の時間を好むなど…
え!私めちゃくちゃ内向的じゃん!!と気づき、いかに今まで無理をして生きてきたのかがわかりました。
無意識のうちに内向型の特徴をマイナスと捉え、そうでないように振舞おうと頑張ってしまっていたんです。
そして参考文献を片っ端から検索して図書館で借りて…と調べるうちに、内向型の中にHSPという生まれながらの性質を持っている人もいるとわかりました。
やっと出会えた…!
おわりに
長くなりましたが、こうしてHSPという概念にたどり着きました。
内向型やHSPの人は、一度それについて書かれた文献に出会うと、自分がマイナスだと思い込んでいた特徴を強みと捉え、肯定する意見があるということに救われるのではないでしょうか。
そして気が済むまで調べるのも私たちの特徴ですよね。
みなさんのHSPとの出会いも気になります!